歳を取ると不安になってくる認知症。自分の両親がなってしまったら、両親が自分のことを忘れてしまったらと考えてしまいますよね。絶対に認知症にならない方法はまだありませんが、認知症になりにくくするためにできることは色々とあります。自分でやってみるもよし、両親とやってもよしなので試してみてください。
食事からの予防
認知症予防のために体操や新しい趣味を見つけるのもいいですが、1番取り入れやすいものはやはり食事ですよね。食事は毎日摂るものですし、体操等を勧めるより自然と取り入れることができます。でも実際認知症予防には何を食べればいいの?と思う方も多いと思います。実際この食材がいいからとそればかり食べてしまっては体に良くないので、3食バランス良く食べることを心がけてください。
認知症予防に効果がある食材とは何なのでしょうか。それは、魚、大豆製品、椎茸、オリーブオイル、カカオ、コーヒー、ブドウ等です。魚はDHAが豊富ですし、大豆製品は記憶力を強化する成分や他にも認知症の予防にピッタリの成分が入っています。ですが、日本人の食事は塩分が少し多めなのです。どんなに認知症予防に良い食材を食べたとしても塩分を取り過ぎてしまっては体にも良くありません。塩分の摂りすぎは高血圧等の生活習慣病を招いてしまうので、今挙げた食材を塩分控えめで摂取するように心がけましょう。
趣味による認知症予防
認知症予防に趣味?と思うかも知れませんが、趣味が認知症予防になるのです。指先を使ったり、頭を使いながら何かをしたり、文字を読むのも効果的です。元々趣味のある人はそのまま続けたり、趣味のない人はこれから趣味を見つけるのもいいですね。
もちろん趣味なのでこちらが強要せずに自発的に行って貰うのが一番ですが、編み物が趣味の方には「編み物を始めたいのだけど教えてくもらえる?」と聞いてみたり、将棋や囲碁が趣味の方には将棋の対戦相手になってあげると、一人ではやる気が出なくても教えたり対戦するのが楽しみになる人もいるので様子を見ながら声をかけてみてください。
読書が好きだったけど読むのが大変でという方には新しくメガネをプレゼントするのも喜ばれると思いますし、思い切って新しい趣味を見つけるのもいいと思います。その場合、あまりお金がかからずに用意ができて途中で飽きても惜しくないものがいいと思います。
運動による予防
認知症予防には運動が良いとされているのはご存知でしょうか。他にも有酸素運動で血流が良くなり脳機能の向上や心疾患の予防、うつの予防にも効果を発揮することがわかっています。ですが、この運動で怪我をしてしまっては困るので無理のない範囲で運動するように見守ってください。
元々運動している方ならばジョギングも効果的ですが、いきなりジョギングはきついのでウォーキングから始めてみたり、膝の痛みが気になる方は水中ウォーキングならば膝に負荷がかかりにくいです。もちろん痛みに不安がある方は医師に相談してから行ってください。
ウォーキングもいきなり沢山歩くのではなく最初は10分くらいの距離を週に1日や2日から初めて徐々に回数を増やしたり距離を延ばせば体も楽になります。最初から無理をすると続けるのが大変になるので注意してください。また、一人で運動するよりも誰かと一緒に運動する方が続けやすいのでお友達と一緒に歩いたり、家族と一緒に歩くのがおすすめです。歩くための洋服を買ったり靴を買ったりすると気分が上がったりもするので、一緒に買いに行くのもいいですね。
まとめ
認知症を絶対発症させない方法というのは、まだありません。よってできる範囲で予防することが大切です。もし発症してしまっても早期に治療を始めれば症状の進行を遅らせることができるので、家族の様子をしっかりと見てあげてください。
そして予防法も無理に行ってはストレスになり続けられなくなる可能性があるので、ストレスにならない範囲で行い長く続けましょう。1番続けやすいものだとやはり食事での予防だと思います。運動や趣味は自分がやろうと思わなければできないですが、食事は家族が認知症予防に良い食材で用意すれば、食べてもらうことで確実に予防効果があがります。
料理は頭を使いながら作業をしますよね、男性の方はあまり料理はしたがらないかもしれませんが、女性なら料理を楽しめる方がいると思うので一緒に料理をするのもおすすめです。
無理のない範囲で予防をしてなるべく長く元気でいてもらえるように工夫していき、また自分も長く元気に生活できるようにしたいですね。
ライタープロフィール
ぶん
自宅で半身まひ、認知症に祖父を半年間介護。高卒で介護士を目指し介護職員初任者研修取得。病院で介護士として2年働き、現在は子育て中のため退職。