誰もが最初は未経験です!そのような中でも介護職は非常に需要が高く求人数も多いので、無資格・未経験の方でも働き始めることは難しくない職業です。
ただ働き続けていくことは、その他の職業と同様に困難な面もあります。利用者であるお年寄りの身の回りのお世話は非常に多岐にわたり、人によって注意しなければならない点も様々です。
ここでは未経験(さらに無資格の場合)の方が介護業界を志す際に、注意しておきたいポイントについてお伝えします。
なぜ介護の仕事がしたいのか 志望動機の確認
介護業界を志し、今も継続して勤務している先輩方の志望動機として最も多いのは、
- やりがいのある仕事がしたい
- 人とつながり、人の役に立ちたい
ということです。
人と触れ合い、やりがいとともに人の温かさを感じる一方で、時に生命の残酷さを目の当たりにする場合もあります。
「なんとなく」では続けていくことが困難な業界です。
始める前に仕事を通して「こうありたい」という自分の理想や動機を明確にしておくことは大切でしょう。
介護業界のマイナスイメージとは
介護業界においては、マイナスイメージを持たれている方も多くいらっしゃることでしょう。
1. 「3K(汚い・きつい・危険)」な気がする
2. 給料が安そう
3. 人間関係が難しそう
ですが、考えてみてください。
実際にはどの業界にも起こり得ることばかりなのです。
そしてこのようなマイナスイメージがついてしまっている介護業界は、それらの改善へ、様々な取り組みもされています。
3K(汚い・きつい・危険)な気がする
確かに利用者のお世話をする中で、排泄対応をする仕事も業務内容にはあります。
てきぱきと動くことが求められ、体力勝負でもあります。
*解決策*
介護の業務内容の中でマニュアル化され、やり方がわかれば誰でも対応できるようになっているのです。
この点においても他の業界と変わりはありません。
利用者の身体だけでなく自分の身体にも負担なく介助する方法もあります。
また介護施設は次々と新設されていますから、施設は大変綺麗ですし、設備も整っています。
その辺も含めて考えてみると、単純に3Kとくくってしまうことに違和感を覚えるでしょう。
給料が安そう
こちらも働き方次第で大きく変わります。
当然何もステップアップしようとせずにいれば、給与は改善しません。
*解決策*
介護業界はキャリアアップの方法が明確になっています。
給与アップさせたいのであれば、資格を取ったり経験を重ねることで、積極的にキャリアもアップさせていきましょう。
詳しくはキャリアアッププランや給与アップにつながるキャリアとはをご覧ください
人間関係が難しそう
この点に関しても、他業界と異なりません。
どの職場にもいろいろな人がいます。
では事前に人間関係の良好さを見極められる方法はあるのでしょうか。
*解決策*
1.見学をする
見学をすると職場の雰囲気がつかめますので、必ずするようにしましょう。
その際マニュアルがあるか尋ね、あるのであれば見せてもらうと良いでしょう。
2.見学の際、スタッフ同士、スタッフと利用者の雰囲気を見る
スタッフ同士が交わす会話の内容や接する態度、そしてスタッフと利用者を交えての会話は、職場を映す鏡になります。
3.勤務年数が長い人はどのくらいいるのか尋ねる
勤務年数が長いということは、その職場に長くいることができるということです。
また勤務年数が長い方が多いほど、良い環境と言えるでしょう。
4.給与が良すぎるところは注意が必要。逆に…
すべてがそうではありませんが、給与が他のところに比べて非常に高いというところは、「急を要する」か「給与が一番のアピールポイント」となるということなのです。
逆に給与は平均、もしくはそれ以下、けれども勤務年数が長い方多数いるという場合は、職場環境が良いのが理由ということができるでしょう。
では何が 介護業界特有の大変さか
それは前述したように、人の生命に関わる仕事をしているため、お世話をしていた利用者の方が亡くなることもあります。
その場合の精神的なダメージは大きいです。
人と接する、人の役に立つ仕事だからこそ、その人と接する中で感じる精神的負担が介護業界特有の大変さと言えるでしょう。
実際 介護業界にはこんな人が多い
介護業界には、熱意を持った人が多いです。
介護業界には、前項のように人の生命を目の当たりにしながらも、利用者に寄り添いながら快適な暮らしをさせてあげたいという気持ちを持っている人が非常に多いのです。
雇用形態は?
正社員
無資格・未経験でも正社員を募集しているところはあります。
正社員なので、月給や賞与、福利厚生は整っています。
その一方で、夜勤を含み、シフトの自由はききづらいでしょう。
よって最初からしっかりと働きたい場合はオススメです。
パート・アルバイト
時給制で、待遇面は正社員ほどではありませんが、どのような業界・職場かまだわからないので、「短時間からできるだけ」で始めてみるのも手です。
それで「自分に合っているな」「この職場で働きたいな」と思ったら、長時間働くように変えていくというものです。
派遣社員
短時間の勤務も、長時間の勤務も派遣会社を通すことによって、可能となります。
パート・アルバイトのようにまずは最初の一歩として派遣社員を選ぶのも良いでしょう。
詳しくは派遣で働くメリット・デメリットをご覧ください。
こんな企業や施設で働こう
未経験の場合は、どの企業や施設を選べばよいのかわからない方もいらっしゃることでしょう。
最後に、勤務先となる企業や施設を選ぶポイントをお伝えします。
これはホームページやパンフレットでわかることですし、派遣会社を選ぶ上でもポイントとなりますので、参考にしてみてください。
1.こだわりがある
その企業や施設の強みは何か。
2.介護業界での未来を見据えている
今だけでなく、この先介護される側の人口が増えていくとされる中でどうありたいのか。
3.より良い環境を作ろうと改善・改革をしている
働く側にとって、よりよい職場になるように努力をしているか。
4.人材育成に力を入れている
働く側がキャリアアップを臨める体制が整っているか。
以上のことが明確になっている企業や施設を選ぶようにすると良いでしょう。
もし自分で選ぶことができないという場合には、紹介会社や派遣会社に登録し、第三者的観点から企業や施設を判断する専門スタッフの力を借りるのもよいでしょう。