介護業界と年齢。
介護職は需要が非常に高いので、幅広い年齢・年代の方が働いています。
そして年齢によって各々メリット・デメリットがあります。
「転職したい！」「始めたい！」と思ったその時、介護業界において自分はどんな立ち位置にいるのでしょうか。
年代別に整理しましょう。
20代
介護業界では一番若手となる20代。
どのような特徴があるのでしょうか。
メリット
・早くから介護業界に入ることができる。
・若さで体力面をカバーし、利用者からは親戚の子どものような目線でかわいがってもらうこともできる。
・これからのスキルアップを臨め、介護職を究めることができる。
・その職場での将来を期待され、早い段階で管理職に就くことができる可能性がある。
デメリット
・他の業界を知らないため、応用が利かない。
・社会人としてのマナー、経験不足の恐れがある。
・年の離れた利用者とうまく接することができるのかという不安がある。
・スタッフも年上の方が多いので、若手ゆえのストレスがある。
30代
働き盛りの30代。
介護業界ではまだまだ若手ですが、頼りにされる年代でもあります。
メリット
・それまでの家事や社会経験を生かすことができる。
・体力的にも十分である。
・即戦力になりうる。
・将来的にも管理する立場を目指すことができる。
デメリット
・同年代異業種では収入が上がっていく人がいる中で、介護業界へ転職直後は収入面で不安定になるため、開きを感じることがある。
・20代と同じく利用者年齢と離れているため、会話の内容や対応に困ることがある。
・20代と同じく職場では若手のため、同年齢の人数が少なく、環境に慣れるのに時間がかかる場合がある。
40代
介護業界のほとんどの職種における平均年齢は40代。
業界の中心を担う年代です。
メリット
・それまでの家事や社会経験を十分に生かせる。
・即戦力、管理職候補を目指すことができる。
・介護業界において多くの職種で平均年齢のため、職場の仲間に溶け込むことができる。
デメリット
・職場に多い年代だからこそ、うまくやっていくことが難しい場合がある。
・20代30代の若手と50代以上の年配層の中間に位置し、調整役を果たさなければならない場合がある。
・介護職未経験でも、社会人としては求められることが多い（利用者やそのご家族への対応など）。
50代
「介護職は50代から始めました」という方も少なくない年代。
十分に働くことができます。
メリット
・身近な人の介護経験を経験していることが多くなり、その経験を通して丁寧で柔軟な対応をすることができる。
・体力的はきついと思われがちだが、介護の仕事にも様々あるので、長く働くことは可能。
・多くの年代が働いていて、50代以上でも安定した雇用や環境の中で働くことができる。
デメリット
・未経験だと慣れるまで体力的にはきつい。
・未経験で働き始めは収入は少ないため、不安になる。
・定年が60歳の施設だと、正社員採用は難しい。
60代
現在介護業界では、定年を60歳から65歳、さらには70歳へ引き上げる施設もあります。
60歳以上・未経験でも勤務することは可能です。
メリット
・身近な人の介護経験を経験していることがさらに多くなり、その経験を通して丁寧で柔軟な対応をすることができる。
・利用者と年齢が近いので好まれる。
・60代からでも資格を取ることができ、まだまだ勉強し続けることができる。
デメリット
・雇用形態としてはパートやアルバイトとなることが多い。
・50代と同じく未経験だと慣れるまで体力的にはきつい。
・自分より年齢が下の先輩職員が多く、注意されたり指導されたりすることに抵抗があるとつらくなる。
まとめ
介護業界の特徴としては、60歳からのスタートでも可能だということです。
利用者と同世代に近いので会話の内容も合いますし、利用者が職員が若者だからと気を遣わずに済むというのも利用者にとっては心強いことです。年齢を重ねたからこそわかることや、丁寧な対応も介護業界から重宝されることでしょう。
また、経験者や資格保有者であると管理者になれるので、現場の仕事だけでなくデスクワークも増え、体力勝負の仕事は減ります。
不安のある方は、最初は短時間の派遣やパート・アルバイトからスタートさせてみるのも良いでしょう。
