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介護施設の夜勤は辛い?その実態について考える

2018年5月2日 12:59

介護職で共有!私のお仕事テクニック

特別養護老人ホームなどの介護施設でのお仕事を考えている方にとって、気になることといえば夜勤ではないでしょうか。

介護施設の夜勤は2交代が9割!

日本医療労働組合連合会では、介護施設の夜勤に関する実態調査を行っています。調査結果によると、介護施設の9割が「2交代夜勤」であり、1か月に平均して4.3回夜勤に従事しているというのです。また驚くべきことに、夜勤従事者のための仮眠室が設けられていないという施設も一定数あるとの結果なのです。

これからお仕事をする施設で夜勤がある場合、勤務時間、夜勤を終えた日の取り扱い(そのまま勤務を行う可能性があるか、または休日扱いとなるか)、回数、休憩設備の有無が、身体的・精神的負担に大きく影響するため確認は怠らないようにしましょう。

2交代夜勤の実際とは

私が実際に介護施設で働いていた時の勤務体制は、やはり「2交代夜勤」でした。午後4時頃に出勤し、まず日勤職員からの申し送りを受けてから夕食の準備を行います。その後は、日勤職員とともに食事の介助や服薬の確認、排泄介助(トイレにお連れしたり、オムツの取り換え)を行い、午後6時には日勤職員が退勤。ここから翌朝まで孤独な闘いが始まります。この後特に大きな動きがなければ、就寝、1時間に1回程度の巡回確認、排泄介助を起床時間まで繰り返します。文字に書き起こすと、そんなにやることはない?と思うかもしれませんが、夜勤時間帯は人員が大幅に減ります。介護施設には人員配置基準が設けられていますが、感覚としては利用者20~25名ごとに夜勤職員1名程度となります。

夕食の準備は日勤職員と一緒に行うことができましたが、朝食前まで、起床、排泄、整容、お茶の準備などほぼ一人で行うことになります。勤務に入り14時間ほど経過していますので、疲労も蓄積しています。日勤職員の到着は本当にありがたく感じます。最後に、夜間帯の出来事を日勤職員に申し送りをして退勤します。

休憩はとれるのか?休日は?

気になる休憩時間ですが、就業規則では3時間休憩できることになっていましたが、その通り休めたことは少ないです。私の勤めていた施設では、他部署の夜勤職員と交代で休憩をとることが定められていましたが、一方が休憩をとるということは、一方が他部署の業務もカバーしなければならないため、複数の利用者から呼び出しがあったときに対応が難しくなる可能性もあるため、結果的に仕事を継続しなければならない状況になってしまうのです。私の場合、寝起きすぐはパフォーマンスが低下するので、なるべく出勤前に寝だめして勤務中は仮眠をせずに業務を継続することが多かったと思います。

唯一の救いは、夜勤を終えた日の翌日1日は休みが保証されていた点です。2連休になったような錯覚で休みをエンジョイしていました。日勤を何日か継続して公休日の前に夜勤がある形で、1か月に行った夜勤回数は最高で7回でした。夜勤1回を2日分の勤務とすれば、7回で14日となり、日勤の仕事は数回程度になってしまいます。

長時間を逆手にとって普段できない業務に集中!

労働時間も長く、人員配置もシビアな介護施設の夜勤ですが、考え方によっては業務を効果的に行うための時間にも活用できます。ここでは、夜勤中の時間の使い方について実体験をもとに事例を紹介していきます。

まず取り組みたいのが、利用者の経過記録の整理です。介護の現場では、介助に追われ経過記録が追いつかない!ということも多々あります。より良いケアを目指していくためには、日々の利用者の状況を正確に把握して、定期的にモニタリングする必要があります。
日々の利用者とのコミュニケーションや嗜好に関することなどは、利用者も寝静まった夜間に集中的にまとめるというのも手法の一つだと思います。ただし、食事や水分の摂取量や排泄の有無、病気に関わる身体状況の変化などは後々体調が悪化したときに記録が抜けていると大問題になってしまうのですぐに記録しましょう。

次に備品の補充やメンテナンス、行事の企画などです。これらも、日勤時間帯に行うこともできますが、利用者の対応などで中断されがちで意外と時間のかかるものです。コンビニなどでも夜間帯に清掃や商品補充が行われるように、介護の現場でも夜間帯に翌日以降に行う備品の確認や補充、行事の企画などを行っておくことで、日勤業務がより円滑に行われることが期待できます。皆がこのような姿勢で動いていくことができれば、最終的には自分の負担も減っていきます。

まとめ

介護施設の夜勤は、少ない人数で利用者の安全を確保する大変負担の大きいものですが、慣れれば有効に時間を使うことも考えられます。まだまだ介護は必要な時代です。介護職としても、できる範囲で職場環境について考え、助け合っていく心が必要だと感じます。

ライタープロフィール

kyota8414
介護職や地域の相談員として7年福祉業界に携わる。
取得資格:ホームヘルパー2級、認知症ケア指導管理士(初級)、社会福祉士

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