インフルエンザは感染症の一つであり、若い人でも感染してしまいますと死に至る場合もあります。これが高齢者の場合は特に危険であり、インフルエンザが原因で肺炎を引き起こしたり、インフルエンザが原因で寝たきりになってしまう場合もありますので注意が必要となります。
ここでは、介護士の視点から対応できるインフルエンザの予防方法についてご紹介していきます。
温度と湿度に注意する
インフルエンザが発生するかどうかは、温度と湿度が大きく影響されています。温度は20度以下、湿度は50パーセント以下になってしまいますとインフルエンザの動きが活発になり感染しやすい環境になります。
特に冬場はインフルエンザが発生しやすい環境になりやすく、適度にエアコンや加湿器などをかける必要になってくるでしょう。介護職は動いていますので、温度が低い、乾燥していてもそこまでは気になりませんが、きちんと温度計、湿度計を置いて管理をしておくことが必要になります。
また加湿をする場合加湿器を使いますが、適切に使用をしないと菌をばらまいてしまうことになりますので注意しましょう。定期的な掃除をして、正しい使い方をしないと最近では汚れた加湿器が原因で介護施設で死亡事故なども起きています。
外部からの持ち込みに注意する
介護施設では多くの方が出入りします、そのため外部からインフルエンザの菌を持ち込んでしまう可能性があります。特に介護職は高齢者と接近をしますので、介護職は働く前にきちんとうがいと手洗いをして菌を持ち込まないように徹底しておくことが必要になります。
特に注意したいのは、受診に行った場合の菌の持ち込みです。看護師や介護職と高齢者が病院に行き、病院で菌をもらってきて施設で感染をしてしまうということです。病院から帰ってくれば着替えやうがい、手洗いなどをきちんと行って予防をすることが大切になります。
また、インフルエンザの予防接種を受けて介護職自身がかからないように対策をしておくことが必要になります。熱が出れば早めに病院に行きインフルエンザにかかっていないのか注意しておくようにしましょう。
換気を適度に行う
温度と湿度がインフルエンザの感染に繋がることは多くの方が知っているかと思いますが、換気の重要性について知っている方は少ないかと思います。冬場は外が寒いですので、どうしても換気をしなくなりますが、換気をすることによってインフルエンザの感染を抑えることが出来ます。
もし室内にインフルエンザの菌がいると、換気をしないと逃げていきません。いくら温度や湿度を適切に保ったとしても、インフルエンザの活動性を下げるだけで菌自体はいなくなることはありません。ポイントとしては、1時間に1度程こまめに換気をしておくことが大切になります。
換気をするだけで、空気が新しくなり、気分的にもすっきりとしますので定期的に換気をすることをお勧めします。
まとめ
インフルエンザは非常に感染力が強く、発症してしまいますと立て続けに感染してしまうことがあります。介護職としては、高齢者の安全を確保するために正しい知識を身に着けてインフルエンザを予防することが大切になります。
特に高齢者の中でも認知症の方の場合は、インフルエンザになったとしても症状の自覚がなく、歩き回ってしまい多くの人に感染させてしまうこともありますので、介護職がきちんとインフルエンザにならないように予防をしておくことが必要になります。
特に近年のインフルエンザの感染力は高く、2018年では非常に多くの方が感染してしまっています。高齢者は直接死につながる可能性が、若い方に比べて高いので十分に注意しておきましょう。
ライタープロフィール
Kokko0320
介護福祉士、ケアマネジャー、社会福祉士を取得しています。
介護についての情報や私の経験談など、現在介護をしている方はもちろん、これから介護を目指している方にわかりやすくご紹介していきます。