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介護職が考える「自宅でオーダーメイド葬」

2018年3月15日 12:12

介護業界のこれから・最新情報

皆さまはご自分の人生の最期をどこで迎えたいか、考えたことはありますか?または最期を迎えた後、見送られる場面を思い浮かべたことはあるでしょうか?近年では形式張った儀礼にとらわれず、自由な発想で創り上げる、特注の葬儀が反響を呼んでいます。今回はそんな葬儀の一形態、「自宅葬」についてお話ししたいと思います。

葬儀の種類

死者を弔うために執り行われる「葬儀」には、死生観が大きく影響するため、宗教と密接な関係にあると言えます。日本においては、江戸時代に設定された宗教統制を目的とした「寺請制度」により、国民はどこかの寺院(菩提寺)に帰属するようになりました。また日本古来より信仰されてきた「神道」を含め、「仏教」か「神道」、もしくはその両方の信者が大半を占めています。

葬儀を行う場所は、大きく分けて3箇所あります。「自宅」「寺院(協会)」「葬儀場(公営・民営)」です。本来の葬儀とは、遺族によって行われる儀式であり、親戚や近所の方々と協力し合い、自宅や寺院にて行われるのが基本とされていました。しかし日本人の宗教離れや個人主義化により葬儀の風習は変化していき、葬儀をサポートするサービス業「葬祭業」が台頭し始めました。そして1990年代になると、葬儀を行う場所は「葬儀場」へと移っていったのです。

なぜ「自宅葬」なのか?

風習の変化とは、すなわち価値観の変化を意味します。近年ではかつてのような近所付き合いは少なく、遠縁の親戚とは会う機会が減りました。「本当に気の合う者同士」をキーワードに社交辞令は取り除かれ、心地よい関係を大切にするようになりました。それにより、「冠婚葬祭」ですら、家族のみ、もしくは近親者のみで執り行うのが珍しくなくなりつつあるのです。

「家族葬」とは近親者のみで行う葬儀のことで、上記の風潮を反映していると言えます。この「家族葬」の増加は、自宅で行う葬儀である「自宅葬」の人気を後押しています。また無宗教化が進む現代では、より個性的かつ独創的な葬儀が実現できるという理由から、さらに注目が集まっているのではないでしょうか。

「自宅」の意義

そして何より「自宅葬」の最大の特徴は、やはり故人が住み慣れた「自宅」で行うという点です。介護においても高齢者の多くは、老人ホームなどの施設ではなく、在宅を希望します。施設入所に至るほとんどは、家族負担の限界や介護要員の不足など、本人の意図とは別の事柄に起因しています。「住む」とは巣に身を置く事であり、人にとって「自宅」とは平安をもたらす場所に他なりません。「自宅」での介護やお見送りを望む事は、静穏たる最期を迎えたいという気持ちなのではないでしょうか。

「自宅葬」の費用

一般的に葬儀一式を執り行う費用は、平均で120万円ほどだと言われています。「自宅葬」は個別対応のため費用が高くなる印象がありますが、場所代やご遺体安置料など割愛される項目もあるため、プランによっては低価格に抑えることができます。

「自宅葬」のプランは、火葬のみを行うのであれば25万円ほどから選べ、参列者の人数や日程、宗教儀礼や装飾品の要否などによりプランのグレードは上がっていきます。フルオーダーになると故人の趣味などに合わせ、葬儀全体を演出できるようになります。

まとめ

「完全オーダーメイドの葬儀」を可能にした「自宅葬」。細部に渡り故人や遺族の意思を盛り込み、思い出に残る葬儀を目指す。2009年に亡くなったロック歌手「忌野清志郎さん」の告別式は「ロック葬」として開催され、代表曲が次々と流されたと言います。理想の葬儀を思い描き創り出すという事は、死に向かう姿勢をも肯定的なものに変えるのではないでしょうか。もしかすると儀式の変貌は、死に対する人間の本質を呼び起こすのかもしれません。

ライタープロフィール

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介護福祉士、介護支援専門員。
小さな在宅系事業所で働いています。
介護に関わる全ての方々に、明るい未来を。

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