介護施設が3月に行うレクリエーションといえば、「ひなまつり」ですよね。私が勤務している介護施設でも、雛人形を飾っています。しかし、ひなまつりに関連したレクリエーションをしようにも、「何をしたら良いのか分からない」という人が多いですよね。そこで、3月ひなまつりのレクリエーションアイデアをいくつかお伝えしていきます。
桜餅を作る
私が働いている介護施設では、ひなまつりのレクリエーションとして、桜餅を作っています。だんごの粉に小麦粉をブレンドし、食紅で色をつけていきます。ホットプレートで焼いていき、あんこと葉っぱで包んだら完成です。季節物のオヤツということで、入居者の方々には好評でした。
桜餅を作るときは、入居者と一緒に作るとより楽しめます。一緒にヘラで桜餅をひっくり返したり、あんこを包んだりしたことで、普段は笑わない入居者も笑ってくれました。また普段は食事が進まない人も、進んで食べてくれました。
桜餅を作るときの注意点として、葉っぱの塩加減です。桜餅で使う葉っぱは、とてもしょっぱかったです。塩分制限のある人は、葉っぱを巻かずに提供するなど、入居者に合わせて用意しましょう。
雛人形を一緒に飾る
これも私が勤務している介護施設で実際に行っていることです。雛人形を飾るとき、入居者や通所の利用者と一緒に飾ります。若い職員の中には、雛人形の配置が分からない人もいます。
私もその中の1人でした。職員数人と一緒に雛人形を飾る作業をしていたのですが、どう飾れば良いのか分からず困っていました。すると後で見ていた入居者や利用者が、「この人形はそっちに飾るの」「三人官女の位置がバラバラだ」と教えてくれました。私達は教えてもらいながら、作業を進めていきました。完成した時は「おー」と一緒になって喜びました。
後から職場の先輩にその話をすると、「昔は大きな雛飾りがある家が多かったから、覚えているんだね」と話してくれました。一緒に雛飾りをすることも、レクとして活用できるのだなと感じました。ちなみに雛人形を片付けるときも、入居者と一緒に行いました。「丁寧に扱わないと、首がもげる」と怒られながらも、その表情はいきいきとしていました。
雛飾りの展示を観に行く
とはいえ、大きな雛飾りがない介護施設もありますよね。そんな時は、雛飾りの展示を観に行くというレクを企画してみましょう。私が住んでいる地域では、大きな雛飾りを展示している公共の施設がいくつかあります。外出して雛飾りを観ることで、入居者も「ひなまつりの時期か」と季節を感じることができますよ。
このレクを行うときの注意点として、まず行く日程に気を付けるということです。土日は混んでいるので、平日に行きましょう。公共の施設の場合、ハイエースなどの福祉車両は事前に申請する必要があります。見学前は事前に問い合わせすることをオススメします。場所によっては車イスで入れない場合もあるので、下見をしておくと良いです。
また地域によってはとても寒い場合があります。外出するときは入居者の服装に気をつけ、長時間外にいることがないようにルートを決めておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか。「ひなまつりのレク」というと、どうしても女性中心になりがちです。男性の入居者にひなまつりの歌を一緒に歌おうと誘っても、「やめておくよ」と断られる場合があります。
なのでひなまつりのレクを考えるときは、「季節を感じる」ことに着目してみましょう。実際外出して大きな雛人形を観た男性の入居者は、「家にもこんなのがあったな・・」と感慨深げに話していました。単にひなまつりの歌を歌ったり、体操をするだけでなく、実際に雛人形を観ることで、季節の移り変わりを実感することができます。
上記の方法を参考に、是非入居者が楽しめるレクを企画してくださいね。
ライタープロフィール
miruto
リハビリ系の学校に通うも中退。ひきこもりを経て工場で働きながら通信制大学に通い社会福祉士になる。その後現場経験を培う為、特別養護老人ホームで介護員として働いている。
趣味は温泉巡り。
