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ケアマネジャーの一日~ライター00100の場合~

2018年2月8日 14:54

ケアマネジャーのお仕事

ケアマネジャー(介護支援専門員)には在宅で生活する高齢者を対象とした「居宅ケアマネジャー」と、特別養護老人ホームなど施設で生活する高齢者を対象とした「施設ケアマネジャー」と2種類あります。今回は私の仕事でもある「居宅ケアマネジャー」に焦点をあて、その仕事内容についてご紹介したいと思います。

居宅ケアマネジャーの仕事

居宅ケアマネジャーとは、自宅で生活する高齢者が在宅生活を継続できるよう、介護保険サービスを中心に必要なサービスの検討や提案をしますが、それに付随する業務全般が居宅ケアマネジャーの仕事となります。

介護保険サービスを利用するにはケアプラン(居宅サービス計画書)の作成が必要で、これにより介護保険サービスが支給されることになります。ケアマネジャーはケアプランを作成することができ、それ以外では利用者本人もしくはその家族に限って作成(セルフプラン)が認められています。しかし実情として、ほとんど全ての在宅高齢者はケアマネジャーにケアプランの作成を依頼することになります。以下、居宅ケアマネジャーの仕事を、順を追って見てみましょう。

介護認定申請など各種手続きの代行

初めて介護保険サービスを利用する場合、市町村に介護認定の申請をしなければなりません。本人や家族などの代理人によっても申請可能ですが、介護保険サービスの利用が念頭に置かれているため、申請前からケアマネジャーを選定する方も少なくありません。その場合、申請手続きからケアマネジャーが介入することも可能です。

ケアプラン作成

ケアプランとは介護に関する計画書のことで、これを指標に対象高齢者の介護が行われます。介護保険サービスを利用するにはケアプランの作成が義務付けられていて、それに加え何らかの介護保険サービスを利用するとケアマネジャーが国民健康保険団体連合会(国保連)から報酬(居宅介護支援費)を受け取ることになります。

サービス事業者との連絡調整

利用者が自身でサービス事業者を選定できない場合、ケアマネジャーが探すことになります。またニーズに相応しいサービスを提案したり、それに見合ったサービス事業所を紹介します。ケアマネジャーは利用者とサービス事業者との仲介役であり、サービスが円滑に成されるよう努めます。

国保連への審査請求依頼

利用者が介護保険サービスを利用すると、自己負担分以外の費用は国保連より各サービス提供事業所に支払われます。毎月1日~10日の間にサービス事業所は前月サービス費の国保連に請求します。合わせてケアマネジャーからもサービス事業所から受け取った前月実績を踏まえて国保連に請求します。この業務を「給付管理」と言い、国保連は両請求を照合精査し、支払いに至ります。

介護認定調査

介護保険の利用にあたり、必要となるのが「要介護認定」です。要介護認定は、主治医が作成する「主治医の意見書」と認定調査員が作成する「認定調査票」をもとに介護認定調査会が介護度を判断し、市町村が認定します。ケアマネジャーは介護認定調査員研修を受講する権利を有し、研修を修了すると認定調査員(認定更新・変更時)として活動する事ができます。上記のケアマネジャー業務に加え認定調査業務も行っている事業所も少なくありません。

ケアマネジャーの1日

それではケアマネジャーの仕事を、ある1日を切り取って見てみましょう。

10:00>既存のご利用者宅訪問(直行)。住宅改修業者の現場調査に立ち会い、手すり設置箇所を相談および確認する。

11:00>新規のご利用者(Aさん)宅訪問。契約およびアセスメント(情報収集・課題抽出)を行う。

12:00>昼食

13:00>Aさんの居宅サービス開始届出書(担当ケアマネジャーになる旨を記載した書類)を作成し、居住市役所に提出。他県より転入してきて間もないため、主治医の意見書と認定調査票は前居住地の市役所に依頼する。

13:30>Aさんの利用する事業所(通所リハビリ・福祉用具)を探す。

14:00>Aさんのケアプラン作成。Aさん、ご家族、各事業所とサービス担当者会議の日程を調整する。

15:00>翌月のサービス予定表(利用票・提供票)を10件ほど作成する。

15:45>既存のご利用者Cさんが利用している事業所(訪問リハビリ)から入電。Cさんの現状と訪問マッサージを希望しているとの報告を受ける。

16:00>Cさんのご家族に電話。Cさんの現状と訪問マッサージを希望している旨を報告する。訪問マッサージ業者を探して欲しいとの依頼を受け、Cさんの訪問マッサージ業者を探す。

16:30>既存のご利用者Dさんのご家族より入電。利用しているデイサービスに今月宿泊できないか相談を受ける。

16:45>デイサービスに宿泊の可否を確認し、宿泊日程の調整をする。

17:15>Dさんの利用票・提供票を作成し、提供票をデイサービスにFAXで送る。

17:30>翌月のサービス予定表(利用票・提供票)を5件ほど作成する。

18:00>地域包括支援センターより入電。新規のご利用者(Eさん)の担当依頼を受ける。初回面接の日程を調整する。

18:30>Eさんの基本情報を介護ソフトに入力。

19:00>退社。

まとめ

前項を見ていただいても分かるように、ケアマネジャーは連絡調整および事務作業に割く時間が多くなります。利用者の情報を得るためにも面談を重ねる必要がありますが、実際には頻繁に利用者と顔を合わせている訪問系サービス事業者などから報告を受け、現況を把握する事もあります。介護とは、利用者を中心に家族や介護従事者などが連帯して実施されます。ケアマネジャーの仕事とは、的確に課題を抽出し、チームのメンバーを適所に配置し、それぞれの役割が巧く連鎖するように尽力する事なのかもしれません。

ライタープロフィール

00100
介護福祉士、介護支援専門員。
小さな在宅系事業所で働いています。
介護に関わる全ての方々に、明るい未来を。

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