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介護機器の最前線!

2018年1月18日 14:24

介護業界のこれから・最新情報

介護をするにあたって欠かすことのできない介護機器。現代社会において日進月歩で進化している科学技術は介護業界にも好影響をもたらし、またテクノロジーを要さない介護機器も思案を重ねられ、開発製品化に力が注がれています。

今回はそのような介護機器を、いくつかご紹介したいと思います。

服薬支援ロボット

忘れず服薬するために、よく使われているのが「お薬カレンダー」です。これはポケットが付いている一週間のカレンダーで、そこに薬を入れておくことで飲み忘れが防げるというもの。しかし、あくまでも自分自身でカレンダーを確認する必要があります。

服薬支援ロボットとは薬の飲み忘れのみならず、飲み過ぎも防いでくれる箱型の装置です。「朝・昼・夜・寝る前」の4種類に色分けされたカートリッジが収納でき、カートリッジにはそれぞれ7日分のピルケースが収納されています。また半透明のピルケースは、1包化した薬も十分に入る大きさです。

カートリッジをセットして、服薬時間を設定すれば準備完了。服薬時間になると音声と画面表示で服薬を知らせてくれます。音声にはスヌーズ機能(一定時間繰り返し鳴らす機能)がついていて、任意の間隔で5時間まで設定できます。また設定時間にならないと薬は取り出せないため、飲み過ぎることはありません。
液晶画面上では服薬履歴を確認することもでき、これにより服薬の可否、また何時に薬を取り出しているかを確認することができます。またIoT化(モノのインターネット化:インターネットを通して複数の機器が連動し機能すること)されている服薬支援ロボットもあり、ピルケースが取り出されたことをメールで受け取ることも可能です。

服薬支援ロボットの販売価格はおよそ12万円(税別)ほどですが、利用している介護保険サービス(居宅療養管理指導など)によっては薬局から無料で貸与できる場合もあります。

マット型徘徊センサー

認知症の周辺症状(行動・心理症状)の1つとして「徘徊」がありますが、この症状は本人の危険のみならず、家族への負担が著しく大きいため、早急な改善を要します。
徘徊を察知するために、ベッド横や部屋の出入り口にセンサーマットを置くことがありますが、最近ではそのマットが極端に薄くなりました。そのためマット(薄さ1.2mm)を布団の下に敷けるようになり、離床感知精度も向上。しかも電気部品を使用していないので失禁しても故障せず、水洗いも可能です。
最新のマット型センサーには生体情報型と呼ばれるものがあり、就寝時間・心拍数・呼吸数なども検知できるまでになりました。さらにIoT化されているので、その情報は即座にご家族のスマートフォンで確認できます。前日比なども表示されるため、状態の変化にも逸早く気付く事ができます。

センサーマットやACアダプタなど、セット価格で6万円(税別)ほどで、その他、専用の空気入れなどを購入する必要があります。

お洒落な杖

脚の筋力が低下してきたり、軟骨の損傷などにより自力での歩行が困難になると、歩行補助具として杖や歩行器の使用を検討します。それら道具の使用開始には拒否がつきもので、「年を取ったのを認めたくない」「人から見られて恥ずかしい」など、使用する本人は安全面より不本意である事を優先する傾向があります。しかし「転倒」が引き金となり寝たきりになるケースは非常に多く、「転ばぬ先の杖」を使用していれば、その危険性を回避できるかもしれません。

単に杖と言ってもその種類は多岐に渡り、素材や形状もバラエティに富んでいます。またオーダーメイドによりオリジナルの杖を作ることも可能です。老舗メーカーが扱う欅素材の杖にはクラシカルな趣きがあり、若手アーティストが手がける杖には華やかなラインストーンが施されています。

まとめ

介護機器の貸与は種類によって介護保険の給付対象となっていて、その中で販売対象となっている種目もあります。岡山市では「介護機器貸与モデル事業」として、他の地域では保険対象外である最先端の介護機器を給付対象として貸与し、その有効性を検証しています。保険ではその性格上、対象に制限があるのは当然ですが、この事業は必要とされる製品が世に送り出される契機になるかもしれません。

ライタープロフィール

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介護福祉士、介護支援専門員。
小さな在宅系事業所で働いています。
介護に関わる全ての方々に、明るい未来を。

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