サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)は現在流行りの施設として多くの方が入居されていますが、入居をしてみてイメージと違った、こんなはずではなかったと悩む方もたくさんいるといわれています。
サ高住に入居する時に注意したい点を挙げていきますので、現在検討している方、サ高住に興味を持っている方は是非参考にしてみて下さい。
介護状態になった時の対応
サ高住は基本的には元気な方が入居する施設ですので、介護サービスとしては充実しているとは言えません。そのため、もし介護状態になった場合、どんな対応をしてくれるのか把握をしておくと安心できます。
通常であれば外部サービスを使って介護サービスを受けるのが一般的ですが、場所によっては無料で、あるいは有料でサービスをしてくれるところもあります。掃除や洗濯程度であれば無料でしてくれる場合、お金を支払えば身体介護をしてくれる場合などがあります。
高齢の状態で入所するので介護状態になる可能性が高いですので、どんな介護サービスを実施してくれるのか確認をしておきましょう。
入居金の取り扱い
ほとんどのサ高住では入居する際にお金が必要になってきます。場所によっては数十万円から高いところでは数百万円の場合もありますので、入居金が入居後どんな取り扱いになるのか確認をしておくと良いでしょう。
多くの施設では入居一時金として、取り扱う場合が多くその場合は入居金は居住年数によって償却されていくのが一般となります。そのため、一定の年数が経っていない状態で退去する場合はその一部が返還されることになります。
また、その他の取り扱いとしては通常の賃貸マンションのように敷金として取り扱う場合です。これは、退去時に部屋に破損があればその修復費として、充てられるものなのでほとんど全額帰ってくるのが一般的であるといえます。
家賃の3か月分を前払いと設定しているところもあります。これはグループホームなどでも採用されている方法であり、家賃の数か月分を前借で支払ってもらう方法です、高いところでは20万円~30万円になる可能性もありますので注意しておきましょう。
高いところでは数百万円もかかる入居金ですので、返ってくるのか、返ってこないのかなど確認をしておくようにしましょう。
身元引受人がいない場合
これは一部の方に該当するものですが、ほとんどのサ高住の場合は入居時に身元引受人を立てることを求められます。
それでは身元引受人がいない方はどのように入居していくのでしょうか。
これは施設によって全く対応が違います。
ある施設では身元引受人がいない方でも入居することが出来るが、保証金としては100万円預かるところがあります。これは死亡などした場合の葬儀費用として預かっていることが多いようです。
また、ある施設では身元引受人を第三者に依頼をしてから入居してもらうように対応しているところがあります。行政書士や司法書士などに身元引受人を依頼してもらえるように施設側が配慮し、受諾されれば入居できるという内容となっています。
それぞれ施設で違いますし、場合によっては費用も掛かりますのでそのあたりは十分理解して入居しておくことをお勧めします。
まとめ
サ高住は現在非常に多く設立されている施設ですが、きちんとした知識を持たないまま入居する方も多く、トラブルも多く発生しているのが現状です。そのため、サ高住に入居する際のポイントもしっかりと理解しておくことが大切になります。
特に介護サービスやお金の部分などは、生活に直結するような問題となっていますので、十分に理解をしてから入居することをお勧めします。
ライタープロフィール
Kokko0320
介護福祉士、ケアマネジャー、社会福祉士を取得しています。
介護についての情報や私の経験談など、現在介護をしている方はもちろん、これから介護を目指している方にわかりやすくご紹介していきます。