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小規模多機能施設での介護職の1日

2017年12月21日 12:51

働くための各介護施設の特徴

まだまだ一般に認知されていない小規模多機能施設。どういった施設かイメージしにくい方もいるかもしれませんが、デイサービスの「通い」、ショートステイなどの「宿泊」、ヘルパーなどの「訪問」のサービスを同じ事業所内で提供している施設です。

そんな多面的なサービスを行う施設の1日を紹介します。

午前の業務

【早番】

早番は7時半から出勤し、利用者の送迎を行います。
ほとんどの利用者さんがご家族と同居で、通いのための準備がされているのでお迎えにあがるだけですが、独居の方は送迎準備(訪問対応)を実施し、利用者さんの身支度やトイレ介助、通いで必要なお風呂用の衣類、連絡帳などを準備し利用者さんの体調確認をしてから施設に向かいます。
送迎終了後は日勤と共にホール見守りを行います。

【日勤】

日勤は8時半に2名出勤し、ホール見守りをしながら検温をします。日中は看護師も1名居るので医療面での不安はありませんでした。

私の勤めていた職場ではホール前のキッチンで職員が昼食提供を行っていたので、1名は終日調理業務をしていました。昼食、おやつ提供、宿泊者の夕食を調理します。

大体1日の通い利用者は15人前後で、9時半頃には全利用者が来園し、ホールで軽体操やレクリエーションなどを実施します。昼食前には食事の盛り付け作業を利用者さんと行ったりしていました。
入浴は専任のパート職員が9時から12時まで行い、大体1日に8~10人ほどの入浴を対応していました。

【遅番】

遅番は9時半に出勤し、午前と午後の訪問対応を行います。内容は通院介助や、買い物付き添い、自宅の掃除や調理などの家事援助がほとんどで1時間~1時間半程度の訪問を午前と午後で1回ずつ行っていました。

昼食は12時からで、ほとんど介助の必要はなく義歯洗浄やトイレ誘導などのお手伝いをします。日中オムツを使用されている方が居なかったので、排泄介助はトイレ誘導が必要な数人だけでした。

食後~14時までの時間は利用者さんがお昼寝をしたり、テレビ鑑賞をする等をされることが多く落ち着いていたので、この時間に15分程度で申し送りやミーティングを行っていました。

午後の業務

【早番・日勤】

14時~14時半頃からホールでレク活動を行います。
料理好きの利用者さんが多い日は、ホールでホットケーキを焼いたりおやつ作りを行うこともありました。
15時からはおやつを提供し、その後は16時からの送り準備をし、ホール見守りをしながら行事の準備、飾り作りなどの作業を実施。
早番は16時半退勤、日勤は17時半退勤。

【遅番】

午後の訪問を実施し、連絡帳の印字、16時から送迎や送り訪問を行い18時までには全員の送迎が終ります。記録入力や日誌の印字、当日利用者の実績計算などを行い18時半に退勤します。

夜間の業務

16時半から夜勤者が出勤しホール見守りをしながら洗濯物を畳んだり、夕食提供の準備をし、17時半に提供。
夕食後は義歯洗浄や食器洗いなどの業務もありますが、宿泊者も3~5人程度なので1人夜勤でもそれほど慌てず対応できます。
19時~20時の間にパジャマ更衣の介助やトイレ誘導、夜間オムツを使用する方の介助をして利用者さんに就寝していただく。

見回りは2時間毎に実施し、オムツ交換が必要な方は就寝時、0時、3時、起床時に交換をしていました。

夜間は洗濯や加湿器の掃除、物品の補充、寮母室の掃除などの雑務も多くあり、利用者さんが休まれてから一気にやっても22時くらいまでは忙しく動いていることが多かったです。

特に自分の休憩時間が決まっている訳ではなく、空いた時間に食事をとったり、記録入力をしたり、雑務が終わったら自分の担当の仕事や行事の飾りつけの準備などをしていました。

朝4時から朝食調理を行い、5時半頃から更衣、洗顔、整髪、トイレ誘導やオムツ交換などの起床介助を行いホールへ誘導し、朝食は7時に提供します。食後は義歯洗浄やトイレ誘導をして、食器洗いや記録入力を終える頃には通い利用者さんが来園するので荷物の確認や対応をして、9時半に出勤した遅番と交代して退勤します。

夜勤者が1人なので仮眠休憩はなく体力的にきついと感じることもありましたが、残業はほとんどありませんでした。

夜勤まとめ

16時半~9時半の勤務。
夕食提供、義歯洗浄、トイレ誘導、就寝準備、食器洗浄、雑務、定時の見回り・オムツ交換、朝食調理、起床準備、トイレ誘導、朝食提供、食器洗浄、記録入力

まとめ

私の働いていた施設では要介護度の高い利用者さんが少なかったので体力的な負担は少なかったです。
一応の業務の流れはありましたが、「自由で個人に合わせたサービス提供を行う」が大前提なので、毎日業務内容も変わりますし臨機応変に対応していました。その日の利用者さんの傾向によって違うレクを行ったり、各職員の得意分野を生かしたレクを実施したり、自由度が高くて働いていても楽しいと思える職場でした。

送迎、調理、訪問など多くの業務をこなす必要がありますが、小規模多機能施設は利用人数が限られているので一旦業務内容を覚えてしまえばそれほど苦労はないと思いますし、「同じ職員がでサービスを提供することによって信頼関係を築きやすい」という施設の特性が利用者さんにとっても職員にとってもプラスになるので、働きやすい職場だと思います。

ライタープロフィール

ぱんだママ
高校の福祉科を卒業後、介護福祉士を取得し12年間福祉施設勤務。現在は子育て中のため退職。

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