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児童たちが認知症を学び介護のサポーターになる!?

2017年12月4日 12:10

介護業界のこれから・最新情報

『児童たちが認知症学びサポーターに・・・』
つい最近こんなニュースを目にしました。

小中学校でも認知症について学ぶ機会がある

私自身が学生の頃、学校で認知症についての勉強をするなんて機会はなかったように思います。
ですが、最近では子供たちが認知症について学ぶ機会を学校の授業で取り入れたりしているのを見て、ちょっとした時代の変化を感じました。
実際に私の娘も中学2年生ですが、学校で認知症について学ぶ機会があったとオレンジリングを持って帰ってきていました。

それだけ高齢者が増え、それに比例して認知症を発症する方も増えているという証拠なのでしょうか・・・。
それでも、このように学校で認知症について学ぶ時間を設けるというのは、今の超高齢社会を知る上でとても理にかなっているというのが率直な感想です。
 

身内が認知症になったら

私たち介護の仕事をしている者でも、やはり身近な人が認知症になるということはなかなか受け入れられないものだと思っています。
現に『他人の介護は出来ても身内の介護は出来ない』というような言葉もよく耳にします。

介護のプロとして今の仕事をしているのに変な話ですが、それでも身内の認知症や要介護というのはなかなか受け入れがたい事なのでしょう。

私が勤めるデイサービスの利用者のご家族でも「認知症を受け入れられない。」と不安を漏らされる方がたくさんいらっしゃいます。

受け入れられないが故に何度も同じことを聞かれると鬱陶しいと思ってしまい、「さっきも言ったでしょ!!」と怒鳴り、更に不穏状態になるという負のループに陥ってしまいます。

もしかしたら、初期の認知症の方であれば、そう言われる事によって自信を失い精神的にダメージを負って更に認知症進行ということも考えられます。
そんな時に、利用者の孫やひ孫世代の子供たちが認知症について学ぶ機会を持ち、身近な認知症高齢者に接することが出来れば、また違った支援の方法が見えてくるのではないかと思っています。

子供の力ってすごい

私が勤めるデイサービスでも、近所の保育園の園児さんと利用者様が交流する機会を年に1度か2度程度設けています。

その度に思うことは『私たち介護のプロでも子供の力にはかなわない』ということです。

普段接しているのは私たち介護職なのに、年に数回しか接する事のない子供たちが来ると、とびっきりの笑顔を見せてくれる利用者。
いつもは職員を困らせる利用者でさえ、子供たちにはとても優しい笑顔で接しているのです。

悔しいことではありますが、それだけ子供たちの力ってすごいんですよね。
私たち介護職はお金を頂いて仕事をしているので、利用者やそのご家族の要望を聞きながらサービスの提供をしています。

時には利用者とご家族の要望に食い違いがあっても、それが必要だと事業所で判断すれば、利用者が拒否をしても何とか説得してお風呂に入れたり、機能訓練に取り組んでもらったりします。

もちろんそんなサービス提供に感謝をしてくれる利用者もいらっしゃいますが、全員がそうとは限らないのが現実です。
だって嫌な事を無理矢理させられるんですから・・・。
そんな私たちとは違って、子供たちはとても純粋な心で接してくれるので、利用者のとびっきりの笑顔が子供たちに向けられるのも無理ないですよね。

認知症高齢者を見守る目

道端で「この人大丈夫かな?」という場面に出くわすことがあるかと思います。
実際に私が勤めだして間もない頃にも、利用者様をお迎えに行ったけど自宅にいなくて、仕方なく次の方をお迎えに行く途中で、自宅とは全然違う所で右往左往しているその利用者を発見したということがありました。

家から出たはいいけど、帰り道が分からなくなってしまうというのも認知症状の1つです。
そんな場面に出くわした時に
1人でも多くの人が「大丈夫かな?」という疑問を持って勇気をもって声をかけてくれたら
、認知症高齢者の行方不明や不慮の事故が防げるのではないかと思います。
今回のニュースのように、子供たちが認知症を学ぶ機会を設ける事で、純粋な心を持った見守り隊が増えるのは、とても素晴らしいことではないでしょうか。
認知症サポーター研修を受けた証であるオレンジリングがもっともっと広がっていって欲しいなと思います。

ライタープロフィール

りらくま
7月生。
平成21年に現在の仕事に就き、平成25年に介護福祉士の資格を取得
後生活相談員として現在も仕事中。

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