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半身マヒの家族を在宅介護する!

2017年11月14日 16:44

介護職が教える介護情報

家族に介護が必要になった時に介護施設を利用したいと考える方も多いと思います。もちろん自分でお世話をしたいと在宅介護を選ぶ方もいます。私の家は最初は前者でした。

ですが、介護業界の人手不足や施設不足から施設の空き待ちで利用できない方も多く、在宅介護をするしかない場合もあります。

そんな方の参考になると思いますので、我が家での在宅介護の様子をお話します。

在宅介護をやることになった経緯と準備

祖父は母の妹と同居していたのですが、脳梗塞で倒れ病院に運ばれ一命は取り留めましたが後遺症で半身マヒになりました。退院する際に自宅に帰るのか施設に入るのかを決めなくてはいけなかったのですが、施設はどこも満床で利用することが出来ませんでした。
しかし、母の妹は引き取ることが出来ず私の母が引き取りました。

祖父を引き取ることになった我が家の家族構成はケアマネージャーの母と大学生の兄、高校生の私の三人暮らしでした。大学生の兄は通信大学生だったので日中のお世話を任せ、夕方から夜は学校から帰ってきた私がお世話をしました。母は嚥下機能が低下した祖父のために嚥下食を作りました

住んでいた家は平屋の一軒家で、トイレも和式です。平屋とはいえ段差も多く、しゃがんで立つ和式トイレは半身マヒの祖父が使いやすいものではありませんでした。ですが、家の中を歩く時は1人で歩けない祖父を介助しながら歩くので段差に関しては介護する私たちが気をつけて歩きました。和式のトイレには洋式トイレに変えることのできる簡易型の便座を設置しました

食事は自分でできましたが、座位が保てなかったので肘掛付きの椅子を買いそこに座ってもらいました

在宅介護の一日の流れ

夜はオムツを着用していたので朝食事を摂る前にトイレに行き、陰部洗浄をして紙パンツに履き替えます。食事は嚥下機能が低下した祖父でも食べられる柔らかめのものを作り、一緒に朝食をとりました。お味噌汁やお茶などの水分はとろみを付けてむせにくくし、麺類は麺を短く切って出しました。

その後リビングのソファーでテレビをつけて過ごして貰い、私と母は仕事や学校へ行きました。
日中は基本的に兄1人でお世話をしてくれて、トイレや水分補給、食事は母が作って置いてあるので温めて出してくれていました。夕方は学校が終わった私がなるべく早く帰宅し、トイレの介助や水分を飲むよう促したりしました。

母が帰宅するとその日の夕食と次の日の朝食や昼食の準備、祖父の入浴介助を私と2人で行いました。浴室は入浴介助のためのものではないので入浴介助がやりにくく、大変でした。

在宅での入浴介助のポイントについてはコチラ

入浴後は寝室に連れて行きベッドに横になってもらいオムツをつけます。
そのまま朝まで寝て貰うのですが、褥瘡が出来ないように母が数時間おきに体位交換をしていました。

大体の流れはこのような感じです。ですが、常に祖父の行動に目を配ったりと休まる時間が無かったのも事実です。

在宅介護でのストレス

家族といえど在宅介護でのストレスはあります。実際私の家は3人ともストレスでピリピリとしていました。兄は元々1人の時間を大切にするタイプだったので、祖父の様子に気を配りながら勉強する環境がストレスになりました。母は仕事をしながら祖父も一緒に食べられるメニューを考え、作り、当時私には分からなかっただけで他にも色々と抱えていたと思います。私は入浴介助の時やオムツを替える時等に祖父からセクハラされ祖父と居ることが苦痛になっていました。こんな時こそ訪問介護やショートステイ、デイサービスを利用するべきだったのですが、施設の空きが出るまでということで我慢していました。

結局祖父は体調を崩し再度入院することになり、その入院中に日常生活動作機能が低下したためそのまま施設に入ることになりました。祖父が施設に入ってからは介護のストレスが無くなりましたが、その分施設の利用料がかかりました。その金額も安いものではありません。

金銭的な理由で料金を滞納してしまう方もいるそうです。
自宅でストレスを感じながら一緒に生活するよりはいいとは思いますが、金銭的に難しいのならば訪問介護やショートステイ、デイサービスを利用して少しの息抜きをしながら向き合っていくのがいいと感じました。

まとめ

当時高校生だったということもあり見えていない部分も多かったのですが、家族3人で介護していてもかなりのストレスがありました。それを1人で看なくてはならない方もいらっしゃると思います。ストレスを感じた時介護サービスを利用せずとも自分が抱えているものを人に聞いてもらうだけでも気分的に違います。

辛い時には誰かに話を聞いてもらってください。私の家族は3人ともストレスを口に出さずにイライラしてしまい空気が悪かったので、そうなると介助される側も気分が悪くなってしまい悪循環になります。

担当のケアマネージャーさんに相談したり周りの人に話を聞いてもらったりしながら、たまには手抜きをして程よく頑張ってください。

ライタープロフィール

ぶん
自宅で半身まひ、認知症に祖父を半年間介護。高卒で介護士を目指し介護職員初任者研修取得。病院で介護士として2年働き、現在は子育て中のため退職。

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