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「介護職員実務者研修」とは? 期間・費用や給付金制度まで細かく解説!

2017年10月19日 15:22

介護職で働くための資格

今回は、働きながら介護福祉士の取得を目指している方に向けて、受験資格でもある「実務者研修」について詳しくまとめました。

「そろそろ実務3年になるけど、どのタイミングで受講したらいいのか?」
「費用や研修の期間はどのくらいなの?」
などの素朴な疑問も解決します。

介護職員初任者研修との違い

実務者研修は、幅広い利用者に対して質の高い介護サービスを提供するために、介護の基本的な知識と技術を習得する研修です。
介護職員初任者研修が入門編であるなら、実務者研修はステップアップ編になります。

初任者研修との大きな違いは受講時間です。
研修修了に必要なカリキュラムは450時間(無資格者の場合)で、初任者研修の130時間に比べると、300時間以上増えています。
講義内容も初任者研修と同じような科目をより深く、より実務に則した幅広い知識と技術を習得します。
たん吸引や経管栄養の方法など医療行為についても学びます。

実務者研修の内容

実務者研修は、所有している資格によって受講する時間が異なる点が特徴です。

これまでは介護資格の取得体系がバラバラであったことや、キャリアアップを図りにくいことが問題とされてきました。
介護保険法の見直しがありホームヘルパー資格と介護職員基礎研修を一本化することで、介護人材の資質の向上や段階的なキャリアパス制度が実現されました。

そのため、実務者研修は様々な資格や研修と重複するカリキュラムは免除しても良いとされています。

・無資格・・・・450時間(全カリキュラムを受講)
・介護職員初任者研修・・・320時間(社会の理解Ⅱ、介護の基本Ⅱ、コミュニケーション技術、介護課程Ⅲなど)
・ホームヘルパー1級・・・95時間(演習の介護課程Ⅲ・医療的ケアのみ)
・介護職員基礎研修修了者・・・50時間(演習の医療的ケアのみ)

受講の方法は?

実務者研修は民間のスクールの利用や国の制度である「求職者支援制度」を利用する方法があります。
通信講座だけで修了できるのでは?と思われがちですが、介護技術の習得に必要な「演習」がありますので、必ず通学が必要になります。

民間のスクールでは、通学のみのタイプ、通学+自宅学習のタイプに分かれています。
またそのなかでも平日に3、4日通学し短期間で修了できるコースと、夜間や土日のコースが選択できます。
ご自分の生活スタイルやお仕事の状況と照らし合わせて無理なく通学できるコースを選びましょう。

求職者支援制度を利用する場合はハローワークを通して申し込みます
申し込みにはいくつか条件があり手続きも少し手間がかかります。
また、費用がかなり安いことから申込者も多く、都道府県によっては実施していない場合がありますので、注意が必要です。
介護福祉士受験との兼ね合いで期日までに実務者研修を修了したい場合は、民間スクールの講座がお勧めです。

気になる費用と時間

実務者研修は所有している資格によって受講する時間が変わってくるとお伝えしました。
そのため、研修にかかる費用も時間もそれぞれ違います。

各スクールの場合だと、無資格の方は約6か月程度時間がかかります。
費用は15万~20万円前後かかり、かなり大きな負担がかかります。

受講時間の一番短い介護職員基礎研修修了者だと、演習の医療的ケアのみを受講すればいいので、期間は短くて1週間、2万円~5万円が相場です。

費用については、各スクールで割引制度やキャッシュバック、期間限定キャンペーンが実施されている場合があります。
この場合数万円受講料金が安くなりますますので、一カ所に絞らずいくつかのスクールを比較検討してみることをお勧めします。

また、国の制度である「一般教育訓練の教育訓練給付金制度」を利用することも可能です。
受講費用の20%(上限は10万円)が雇用保険から受給できます。
この場合は、ハローワークで受給できるか確認する必要があります。

介護福祉士受験とのスケジュール

介護福祉士の取得を目指している方であれば試験日との調整が重要です。
実務者研修は長くても修了までに6か月かかりますので、余裕を持って受講する必要があります。

介護福祉士の受験申込時点で、研修が修了していなければ受験できないのでは?と心配になりますが、大丈夫です。
受講の途中であっても試験日前日までに実務者研修を修了する予定でしたら「見込み証明書」を提出することで受験できます

介護福祉士の試験は例年1月下旬に実施されますが、年末年始の慌ただしい期間とも重なります。
試験勉強もしなくてはならないため、試験直前ギリギリに修了するよりも、数か月前には受講が修了していることが望ましいと言えます。

スクールによっては、介護福祉士受験対策とセットになった研修も用意されてます。
受験対策まで手が回らないかもしれない、独学ではサボってしまうかもしれないという方は、うまく活用するのも一つの手ですね。

まとめ

介護職のプロフェッショナルと言われる「介護福祉士」。
その受験資格の一つである実務者研修についてご紹介しました。
きちんとした知識と技術を習得し実務に活かすため、キャリアアップを図るためには有効的な研修です。
介護福祉士の取得を目指している方、いずれは取得したいと考えている方は、ぜひ早めに修了しておきましょう。

ライタープロフィール

結のそら
むすびのそら。
介護福祉士や介護支援専門員として約20年介護業界に携わる。
取得資格:社会福祉主事、介護福祉士、介護支援専門員、主任介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター3級

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