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介護職における後輩の育て方 4つのポイント

2017年9月25日 14:52

介護職のお役立ちアドバイス

介護現場で働く職員は、馴染んできてこれからというときにやめていくこともあり、その原因が人間関係も含め想像していたのとは違うという場合があります。また異動があり、新しい利用者様や今までと違う環境で働くことで、同じ施設内でありながらも違う考え方やケアに悩み、転職と変わらないと言って結局はやめていったと聞くと非常に残念な気持ちになります。

ここでは長く一緒に働くことができる後輩の育て方について、4つのポイントをまとめていきます。

勤務4日目の衝撃

介護職未経験の私が入ってすぐの3日間は、ユニットリーダーがつきっきりで業務の流れと、それぞれ利用者様に対する注意点や介助方法を教えてくれました。4日目からはその日の日勤リーダーが私の教育担当になったのですが、その日は急な短期入所者が来ることになり、何の情報もなく部屋の用意もできていないことから、日勤リーダーがパニックになってしまったのです。その日は遅出が来るまで、日勤リーダーと私の2人勤務で、本当なら応援を頼んでもよかったのですが、それさえも頭がまわらなくなったようです。

それで私は、本当はまだやってはいけないトイレ介助を見よう見まねで自分でやってしまった経験があります。急な短期入所はとても珍しいパターンでしたが、あの勤務が私の初日なら、私に介護の仕事は無理だと思い、やめてしまったかもしれません。しばらく介助に対して怖さが残ってしまったほどでした。けれどもそれを支えてくれた先輩がいたのです。

先輩の姿勢から学ぶ

私が新人のときの先輩スタッフの中に「何回でもいいから覚えるまで聞いてほしい。」と言ってくれた方がいました。それまでの会社の仕事では「同じことを何回も言わせるな。」が主だったものですから、これもまた目から鱗です。

そこから時間をかけて利用者様とお付き合いをしていくうちにわかる変化、チームワークが大切であるということ、命を預かっているのですから、スタッフ間のコミュニケーションからいち早く変化に気づくこと、そのようなことを早い段階で先輩から学べたのは非常によかったです。

後輩育成のポイント 1. 孤独な思いをさせない

新人は1カ月ほどつきっきりでの指導になるのですが、教えるスタッフが違うとケアも違うことがあり、そのブレから悩むことは多いです。また経験者なら施設のルールもまだわからないのに任せてしまうということもあるようで、業務としてはこなせるかもしれませんが、気持ちは置いてけぼりになることでしょう。

指導に直接関係ないスタッフもこれから一緒に働いていくわけですから、後輩の指導がどこまで進んでいて、どんな状況かを把握できるようにしておいたほうが気配りもできます。ケアがスタッフにより違うという悩みも、そのうち解決していくものですが、性別の違いでそうなることもあって、間違いではないなど補足説明をすることもできます。最初は負担になりますが、きちんと育ってくれれば結果的には楽になります。

後輩育成のポイント 2. マニュアルを作る

何がどれぐらいの期間でできるようになれば、独り立ちというようなマニュアルを用意します。同じスタッフがずっと指導できるのであれば一番いいのですが、そうもいかない場合、マニュアルがあればそのブレも少なくなります。利用者様に対しての細かな決まり事や、配慮などは実戦で指導できますから、それ以外の基本となる部分、流れや手順がしっかりわかるようマニュアルは細かいほうがいいです。全くの新人も転職の人もいますから、基本がわかるようにしておけば便利ですし応用も利きます。

後輩育成のポイント 3. その場だけでない指導を

先輩を見て覚えるなんて基本あり得ません、それはほったらかしと一緒です。慣れるためにと最初から利用者様とコミュニケーションをとらせることもあるようですけど、慣れていない人間関係のコミュニケーションも大変なのに、利用者様とのいきなりコミュニケーションも負担になるのではないでしょうか。まずは雰囲気を見てもらうことが大切で、気後れするような指導は必要なく、結果的にそのほうが成長も早いようです。
何事も最初からうまくいくわけなんてないですから、その後輩の2年先、3年先を見据えて指導をできる立場になることを考えるとアプローチも変わるのではないでしょうか。

後輩育成のポイント 4. 気分で指導はしない

『怒られているうちが花』と言いますが、現場で自分の都合で怒って、このセリフを使っている先輩がいました。怒る、叱るの違いは難しいですが、ストレスをぶつけてるようにしか見えない場面もあります。
現実的に可能な方法の指導をして、できていない部分に自分の説明不足も見えてくることがあります。感情的にならず何度も簡単に伝えて落とし込む。利用者様に対する言葉使いなども含め尊厳も伝えていく、尊厳はどの立場にもありますし、自分だって軽く扱われたくはないのですから、それは後輩に対してもそうです。それがまた利用者様へとつながっていき、働きやすい環境にもつながるのではないでしょうか。

ライタープロフィール

おちゃみ
ワープロ、パソコンのインストラクターから介護士へ。
特別養護老人ホームでは、介護福祉士の資格を取得し、4年半ほど勤務。
祖父母の介護を10年以上し、自宅で看取った経験を持つ。

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