私が今の介護の仕事に就いてから、その後介護福祉士の資格をとり、生活相談員になるまでの事についてお話したいと思います。
私の経験が「介護の仕事に興味がある」、「生活相談員って?」と少しでも介護業界に興味がある方のお役に立てればなぁと思います。
介護の仕事に就いたきっかけ
元々私はパチンコ店の従業員として約7年ほどアルバイトをしていました。
パチンコ店はお給料も良く、長年働いてきた場所だったので居心地もそれなりに良かったのですが、そんな中「いつまでもこの仕事を続けられるのか?」という疑問も心のどこかでありました。
すぐに・・・という訳ではないにしても将来の事を考えた時、とりあえずホームヘルパーの資格をとっておこうかなと思い、講座を受講しました。
その後息子を妊娠している事が分かり、これを機にと長年勤めてきたパチンコ店を辞めました。
出産後しばらくは仕事をしないつもりでいたのですが、今までのお給料面からやはり生活が苦しくなり、求人情報誌を読みあさっていた時に今の職場に出会いました。
元々学生の頃は看護師になりたくてその方面の勉強もしていたのですが、挫折してしまった事もあり、それでもやっぱり人の役に立つ仕事がしたいという気持ちが今の職場の面接を受ける後押しになったのではないかと思います。
就職してから
求人を見つけてから、書類選考、面接とスムーズに進み採用を頂いた時はホッとしました。
今のご時世、いくら面接を受けてもなかなか就職先が決まらない事もある中、しかも高校卒業の学歴しかない状態にも関わらず、正社員として採用して頂けたのですから。
元々人と関わる事が好きだったので、高齢の方ともそれなりにコミュニケーションをとったりすることはさほど難しい事ではありませんでした。
もちろんその前にホームヘルパーの資格を取りに行っていたからという事もあるかと思いますが。
私が就職したデイサービスでは、朝イチで利用者様を迎えに行き、その後看護師の補助としてバイタル測定、入浴介助、食事配膳と必要な方への食事介助。
これが午前中の業務で、午後からはレクリエーションやクラブ活動、おやつの提供、トイレ介助、そして送りの送迎。
これが一日の流れでした。
就職して最初の3ヶ月程は利用者様の名前と顔を覚えるのに必死で、入浴介助も汗だくになりながら必死だった事を今でも覚えています。
業務中先輩職員の足手まといになったり、注意もたくさんされました。
それでも利用者様から「ありがとう。」と言われたり、新人職員の私に興味を持って下さるのが嬉しくて、今日までやってこられたのだと思います。
介護福祉士から生活相談員へ
現場の介護職員として日々の業務をこなす中で、3年が経ち介護福祉士の受験資格がもらえたので、同僚と一緒に受験し、何とか合格を頂く事が出来ました。
私の職場では生活相談員の資格要件として、社会福祉士・社会福祉士主事・介護福祉士と幅が広かった為、介護福祉士の資格を取って、上司から生活相談員の話を頂いた時にはやってみたいと即答しました。
どんな仕事でも長く続ける為にはステップアップが必要と考える中、介護職としてのステップアップが生活相談員という職種だと思ったからです。
現場の仕事やリーダー業務をこなしていく中で、生活相談員としての仕事を覚えるのはなかなか簡単ではありませんでした。
でも、現場では関わる事のなかった職種の方達と関わる中で、また新しい知識も増え、他職種との連携の架け橋になる事や、利用者様・そのご家族の相談を受ける事に、生活相談員としてのやりがいを少しずつ見つけていく事が出来ました。
現在は生活相談員として業務をこなし、早4年以上が経ちますが、全く飽きる事なく良いも悪いも日々業務に追われています。
まとめ
私は今の仕事を通して、人と人との繋がりの大切さを日々たくさん学ばせてもらっています。
もちろん機械相手ではないので、お礼も苦情もダイレクトに頂きますが、私たち人間が生きている以上は通るであろう『老い』という道。
その時にどんな風に生きていきたいか?どんなサービスがあればいつまでも生きがいを感じる事が出来るのか?
利用者様と関わらせていただく中で、自分自身の将来の勉強にもとても役立つのがこの介護の仕事なのではないかと思います。
自分の親や、自分自身が介護を必要とするようになった時、誰を頼っていけばいいのか・・・。
そんな不安を安心に変えていける様な相談援助をこれからも続けていきたいと思っています。
ライタープロフィール
りらくま
7月生。平成21年に現在の仕事に就き、平成25年に介護福祉士の資格を取得後、生活相談員として現在も仕事中。