私が介護職になり、その後介護福祉士になるまでのお話しです。
介護の業界に入るきっかけとは?
私が小学3年生の時に、父の両親と一緒に住む事になって、家族と一緒に祖母、祖父のいる家へと引っ越ししました。
その当時両親は、バラ園を経営していて、四六時中仕事の毎日でした。そのような中で、祖母の存在は私にとって大きな存在となり、主婦業にまつわる色々な事を教えてもらいました。特に裁縫やお花を教えてもらったことは、大変思い出深いです。
私の心の変化
それから月日が経ち、祖母も80代になり段々と出来る事が狭まれ年齢相応となり、認知症、以前で言うと痴呆が目立ってくるようになりました。ある時、冬に凍った道を歩いて居たら転倒をしてしまい、それからというもの歩行が大変で、シルバーカーを使うまでになってしまいました。
その当時私は、まだ介護と言う事を知らずにいました。ただのお手伝いの感覚で様子をみていたのです。
おそらくその時何も出来ない自分に苛立ちを感じ、介護の勉強をしようと思った事が介護の世界へ気持ちが向き始めたきっかけではないかと思います。
祖母に色々と教えてきてもらったのだから、今度は私が祖母を助けないとという気持ちが生まれた記憶があります。
「祖母の為に何か助ける事はできないのか?」「してあげたいけど何をどうすれば喜んでくれるのか?」
と日々考えていました。
介護の世界へ行こうと決心した出来事
その頃私も結婚適齢期を迎え、実家を後にして他県に嫁ぐ事になりました。祖母の面倒を看ることができないという心残りがありながらも、離れざるを得ませんでした。
それから、数年の間会えないままに過ごしていました。
しかしそれは、突然とやってきました。朝方電話が鳴り、祖母が倒れたとの連絡だったのです。私は直ぐに病院へ行き、診断結果は「脳血栓」という診断でした。
それから4年経ち、祖母は他界してしまいました。
高齢と言う事でもありましたが、それからは後悔の嵐が続きました。
「もし、あの時、もっと優しく出来ていたら?」
「あの時、もっと会話しておけば良かった」
「もっと手を貸してあげていたら?」
とたくさんの後悔がどんどん出てきました。
そんな時、ただ一つ祖母に言われた事を思い出したのです。
「あなたは優しさを持っている、どんな人にも優しい気持ちの持ち主だから・・」
その言葉で介護の世界へ飛び込んでみよう!と決心したのです。
きっかけは、祖母の言葉でした。
祖母にしてあげれなかった悔いがあり、きっと私が必要だと思ってくれている高齢者がきっといるはずと思い、勉強をし始めました。
勉強開始
ある養成所で、現在の介護初任者研修にあたる「ヘルパー2級」を取得しました。それは通学制で、座学や実習を一から学ぶので大変な時期もありました。ですが、初めてのことばかりで楽しかったというイメージしかありませんでした。
それからは子供もいたので、デイサービスだけでの仕事を選んで働きました。常に向上心を持ち、様々な利用者の方との関わりを持ち、色々な経験を積んで自分の物にしていきました。
経験も3年以上経過して、だいたいの介護の仕事が理解できる時期に介護福祉士の国家資格を取ろうと考えました。
この先、介護以外の職は考えていなかったのと、受験資格はあったので、このタイミングで 取得してしまおうと思ったのです。
それからは通信講座で基礎的な事を勉強しながら、子育てと仕事と家事をこなす毎日でした。
ですが、充実した日々でした。
「勉強」ということにおいて、今まで興味があって全部おもしろいと思った事はなかったので新鮮でした。
興味がある物については、自分がどんどん吸収していくことを実感しながら学習してました。
ある程度の年齢になってからでも一生懸命勉強した事が、今でも自分にとっても良い時間だったと思っています。
今度は時期がきたら、ケアマネージャーの資格を狙っている自分がいます。
お付き合い下さりありがとうございました。
ライタープロフィール
夏お
介護業界9年目、きっかけは祖母に対しての思いから始めました。
デイサービスで、日々充実満たしてる介護福祉士です。
寄り添い優しさを大切にしています!